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もっと早く知りたかった!忘却曲線に沿った情報の効率的な暗記法

もっと早く知りたかった!忘却曲線に沿った情報の効率的な暗記法

こんにちは、ATSUです。

この記事を見ている皆さんは、たくさんの情報を効率よく覚えたいと思っていると思います。

そうはいっても、実際に暗記しようと意気込んで大量の時間を割いたのに、時間の経過とともに忘れてしまってガッカリすること、よくありますよね。

💡
私も昔は英単語を暗記しようとしても、すぐに忘れてしまい何度も挫折していました。

しかし、ある時「エビングハウスの忘却曲線」について知り、それを意識して勉強するようになってから、大量の情報を短期間で覚え、かつ長期間忘れない状態を作れるようになりました。

今回はその「忘却曲線」と最適な復習タイミングについてお話することで、皆さんの暗記プロセスの効率化をお手伝いしたいと思います。

それではまいりましょう!


私がこれまで忘却曲線を使って暗記したもの

具体的な内容に入る前に、今回紹介する忘却曲線の効果を分かっていただくために、私がこの理論を使ってこれまで覚えてきたものを簡単にご紹介します。

忘却曲線の理論を使って暗記してきたのは、以下のようなものです。

そして中身はこんな感じです。

かなりの情報量ですよね。米国公認会計士のテキストなんて、電話帳みたいな厚さです(笑)。

これを隅々まで暗記するには、やはり一筋縄ではいきません。しかし、今回お話する忘却曲線を理解し、実践することで、短期間で効率的に覚えることができました。


エビングハウスの忘却曲線とは

エビングハウスの忘却曲線(英:forgetting curve)とは、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した理論で、時間の経過とともに人の記憶がどのように変化していくかを示したものです。

具体的には、意味を持たない3文字のアルファベットの羅列を大量に被験者に覚えさせ、その記憶がどれくらいのスピードで忘れられていくかを調べました。

その結果をグラフ化したものが、いわゆる「忘却曲線」です。

縦軸は暗記率(%)、横軸は時間の経過を表しています。


記憶はどれくらいのスピードで忘れられていくのか

先ほど見た忘却曲線から、人は以下のようなスピードで記憶を忘却していくことが分かります。

  • 20分後:覚えた内容の42%を忘れる
  • 1時間後:覚えた内容の56%を忘れる
  • 1日後:覚えた内容の74%を忘れる
  • 1週間後:覚えた内容の77%を忘れる
  • 1か月後:覚えた内容の79%を忘れる

この結果をまとめると、記憶は1日経過しただけで半分以上忘れてしまうということが分かると思います。「こんなにすぐ忘れちゃうのか……」と、ちょっと先が思いやられますよね。

ただし、ここで皆さんに理解してほしいのは、**「忘れることはごく当たり前のこと」**だという点です。

何時間も使って頑張って覚えたにもかかわらず、翌日にはほとんど忘れていて、「なんでこんなに記憶力が悪いんだ!」と思ってしまう方もいるかもしれません。

しかし、この忘却曲線を見れば分かる通り、翌日に忘れているのは記憶力が悪いからではなく、人間の脳の構造上、自然なことなのです。

なので、一度忘れてしまっても「当たり前だから仕方ない」と、前向きにとらえるようにしてください。

補足
厳密に言うと、上記グラフの縦軸は「savings(節約率)」と呼ばれる指標で、再学習のしやすさを示しています。そのため、純粋な記憶の維持率そのものを表しているわけではありません。ただし、節約率と維持率は近似すると考えられており、本記事を含め、多くの解説では分かりやすさを優先して「記憶の維持率」として引用されることが一般的です。

エビングハウスの忘却曲線に基づいた最適な暗記方法

ここまでで、記憶がどのようなペースで忘却されていくのかはご理解いただけたと思います。

次は、このエビングハウスの忘却曲線を踏まえたうえで、最適な暗記方法を考えていきましょう。


効率的な暗記は「復習のタイミング」が最重要

まず、以下の図をイメージしてみてください。


これは、忘却曲線に合わせて定期的に復習した場合、記憶がどのように変化するかを示したものです。

ここから分かるのは、適切なタイミングで復習を行えば、忘却のスピードは緩やかになり、短期記憶が長期記憶へと移行していくということです。

短期記憶と長期記憶の違いについては、以下の記事で詳しくまとめていますので、興味のある方はあわせてご覧ください。

気になる記憶のメカニズム|短期記憶と長期記憶の違いを徹底解説!
こんにちは!Atsuです。 皆さんは短期記憶と長期記憶という言葉を聞いたことがありますでしょうか?これらはすべて、私たち人間の記憶の種類を表しています。 面白いことに、1時間前に会った人の名前は忘れているにもかかわらず、何年も前にあった出来事については覚えていたりしますよね。これは、記憶には複数のフェーズがあることを意味しています。 そこで今回は、それぞれのフェーズについて理解することで、英語学習やその他の分野の記憶の定着に役立てたいと思います。それではまいりましょう。 短期記憶 短期記憶というのはいわゆる短期的に使うメモのようなもので、記憶し、かつそれを同時に使うときの能力のことを指します。 このときに記憶し、すぐに使える情報としては、最高でも約7つまでしか暗記することができず、その記憶は10秒から15秒、長くても1分程度しか持たないと言われています。 短期記憶の例 短期記憶が使われている例としては、例えば本を読むときが挙げられます。 前の文章の内容を覚えているからこそ、次の文章がしっかりと理解でき、それゆえ本全体の内容が理解できます。文章を読むたびに前の文章を

適切な復習のタイミングはいつか?

では、具体的に「適切な復習タイミング」とは、どのポイントなのでしょうか。

エビングハウスの忘却曲線では、人は1時間経っただけで半分以上の記憶を失うとされています。

💡
ただし、これを英単語や資格試験の勉強にそのまま当てはめるには、少し調整が必要です。なぜなら、忘却曲線の実験は「意味を持たない」アルファベットの羅列を使ったものであり、私たちが学習する意味のある情報とは条件が異なるからです。

意味のある内容は、それだけ記憶に残りやすく、忘却曲線も実際にはもう少し緩やかになります。

そこで私は、自分自身の忘却曲線を把握するために、これまでさまざまな復習タイミングを試してきました。

その結果、最も記憶の定着が良かったのが、以下のタイミングです。

【おすすめの復習タイミング】

  • 1日後
  • 4日後
  • 7日後
  • 11日後
  • 15日後
  • 20日後

ぜひ参考にしてみてください。


まとめ

いかがでしたか?
今回は、記憶がどのようなスピードで忘却されていくのかをエビングハウスの忘却曲線を使って確認し、そのうえで、効率的な暗記には適切なタイミングでの復習が欠かせないというお話をしました。

大量の英単語の暗記や、公認会計士試験や弁護士試験のように膨大な情報量を扱う勉強でも、この理論に従えば、より効率的に暗記を進めることができるはずです。

ぜひ、日々の学習に取り入れてみてください。

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